脚つきのソープディッシュ
今年の初めにご紹介した黒い石けんのソープディッシュをピンク色の石けんで彫りました。
黒い石けんは切り口の石けんかすが気になります。細かな石けんかすは水を含ませた筆で軽く刷くと、かすが溶けて綺麗になりますが、黒い石けんは湿ると白濁するので、乾けば元に戻るとはいえ、心配になります。
黒いソープディッシュも石けんかずにまみれていて、そうすると、なんだか腕が落ちたような気持ちになって、自分の技術を確認するかのようにピンク色の石けんで彫ったのでした。
結局、ピンク色で彫っても石けんかすにまみれてましたが、筆でひと刷きしたら綺麗になったので、良しとしました。
ひとつの作品から、次々に構想が広がっていくのはものづくりの醍醐味です。次は丸いソープディッシュを作りたくなりました。
今回はソープディッシュの模様をシンプルにして、上にのせるミニソープに繊細な彫刻をしよう、
・・・と思って、ダリアの花のうんとうんと細かいのを彫ったのです。
それをこのソープディッシュにのせたところ、仏壇のお供え物のようになりました・・・・・。
そんなわけで作り直したら、石けんというよりはプティフールのようになってしまいました・・・・・。
この「脚」は菊型の抜き型を利用したもので、生徒のかよさんが考案してくださいました。
入会して5回目ぐらいのときに、教室の作品展に出展する作品として作られたものです。
デザインとは、今、自分が持っている技術と工夫で、自分が創りたいものを構築するものだという、とても良いお手本になっていると思います。